もつ煮を作りながら、学生時代を思い出す。懐かしいなあこの香り。
スーパーで豚もつが安く売られていたので衝動買いしてきた。
もつを茹でて沸き起こる独特な「香り」が、あることをふと思い出させた。落研に所属していた学生時代、学園祭の催しのためにまさに夜なべして作ったもつ煮込みの思い出だ。
あの時は圧力鍋を使わずにひたすら煮込んだ。一晩中。2キロくらい。「香り」は部室のみならず、周辺をいつまでもどこまでも漂っていたことを考えると、申し訳ないことをしたのかなと思う。
出来上がったばかりのもつを一切れ口に運ぶと「香り」が口の中いっぱいに広がり、旨いことこの上なかったけれども、これ大学生にはウケないだろやっぱりと苦笑いするのだった。