【書籍】『日本の居酒屋文化』（マイク・モラスキー氏著）がバイブルになった瞬間
アメリカ出身マイク・モラスキー氏による『日本の居酒屋学』総論。居酒屋文化を分かり易く丁寧に、情熱を持って解説してくれる。
第一章「居酒屋学」の基礎概念に、勇気づけられた文章がある。
ところが、実際に入ってみて、店主や周囲の客に嫌がられるような、出しゃばった態度さえ見せなければ、「番犬」たちは安心して牙を隠すことになる。
つまり、彼らには悪気はない。単に自分たちの大事な居場所を守りたいだけである。
初めてのお店は緊張するものだけど、それは「常連」にとっても同じであって、何度か通いながら、徐々に信頼関係を築き上げる努力が必要と分かる。アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが言う「サードプレイス」（自宅や職場とは違う、心地の良い第三の場）に出会うには、場所と人間と運の要素があるのかなと感じた。
まあ、要するに色んな所に顔を出して、足繁く通ってみなさいというメッセージと捉えた。もう少し気楽に『一見さん』で、店探しの嗅覚を鍛えてみようと思う。
ところで図書館で偶然見つけたこの本、返却はしたけれど手元に置いておきたくて、Amazonでポチッと押してしまいました。
