【書籍】組織行動の「まずい!!」学 - どうして失敗が繰り返されるのか(樋口晴彦著)を読んで
IT部門の管理業務をしている。
システムトラブルはもちろんのこと、資産が壊れたり、書類に不備があったり、毎日毎日手を変え品を変え、私の目の前に現れる。
初めてで、それも想像を絶する事象であれば百歩譲って諦めもつくけれど、どうも似たような、そりゃちょっと考えれば分かるだろうというエラーが多すぎる。現場では当然に一生懸命対応しているわけだけど、何とも切ない。
本著は組織における失敗の原因と対策の心構えを、マネジメントの視点から分かり易く解説してくれる。
- 人はなぜ、ミスを犯すのか
- 危機意識の不在
- 行き過ぎた効率化
- 緊急時の備え
- リスク管理の要諦
チェルノブイリ、JR西日本福知山線、ダイヤモンド・プリンセス、チャレンジャー号、コロンビア号、えひめ丸、JCO臨界事故、中華航空機墜落事故、耐震偽装事件、大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件、東京女子医大病院手術ミス隠蔽など。
衝撃的な事例ばかりだけれど、本質はどこの組織でも起こりうること。こういうことを現場に分かりやすく伝えていかなくてはいけないのだけど、難しいんだよなあ。
組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか (祥伝社新書)
- 作者: 樋口晴彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (26件) を見る