【書籍】部下を壊す上司たち(金子雅臣著)を読んで
もう、読んでいるだけで苦しくなってきた。
- 上司に目をつけられ、執拗に叱責、罵倒を受ける営業マン
- 部下同士のいじめに対処し切れず、本社の幹部にまで評判が届き、不慣れな仕事に回されることになった外食チェーンの店長
- 慣れない現場管理を任され、自信を失っていく建設技師
- 過重労働に加え、教頭との軋轢に悩む教師
- 新しい社長に目の敵にされ、仕事をことごとく否定された秘書
時代の流れ、要求に応えていく中で、確実に私達の労働環境は劣化してきた。
ストレスに晒される今の世の中に一石を投じないといけない。根本的に生きるとは何か考えなくてはいけないはずだ。
筆者は締めくくりに述べる。
働く人のココロを置き去りにして、儲けに走ってきた企業のツケが今、問われている。老舗が守るべき家訓を忘れても儲けに走り、企業が製品の欠陥を隠して開き直る。こんな時代への反省を、この本を書きながら痛感させられている。 (部下を壊す上司たち(金子雅臣著)「あとがき」から引用)