【書籍】「激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?」を読んで。
先日読んだ『牛丼いっぱいの儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学』で、いわゆる仕入れ、購買について興味がわいたので、同じく坂口孝則氏の著書を手にとってみたのがこちら。
最近、バイヤー視点での著書が面白くてたまらないのです。
この本は、商品の値段の秘密や仕掛け、あるいは企業の利益構造をお伝えし、読者に世の中のカラクリを知っていただくことを目的としている。
キーワードとしては、
- 価格差
- 固定費型ビジネス
- 限界利益
- サンクコスト
- ポイント制度
- 利益率
- 出店戦略
- 価格設定
- 費用構造
- 非原価主義
あたりでしょうか。
平易に、ときに面白おかしく、真面目に解説します。(「サンクコスト」での回想録の叙情感が、あまりにも唐突過ぎて吹き出しそうになった。)
お客の少ないスナックがどうして潰れないのか、とか。一般論としての裏事情を知ると、なるほどなぁと納得することしきり。コスト管理は奥が深いですね。
余談ですが、あとがきを読み進めるとき、自分の頭の中ではRCサクセションの『金もうけのために生れたんじゃないぜ』という曲がよぎり始めていたのですが、著者もまさしく同曲について触れたことに心底驚きました。そうそう。アルバム【初期のRCサクセション】には一緒に『この世は金さ』という曲も収録されていましたね。実に不思議な感覚でありました。
激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?
- 作者: 坂口孝則
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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