【書籍】「この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講」を読んで。
先日『この世で一番おもしろいミクロ経済学 ― 誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講』を読みました。当著はその続編にあたります。同様にコミック形式で、マクロ経済学を面白おかしく紹介します。流れも、単一→国際貿易→グローバルとスコープを広げていくスタイルで、とても読みやすい展開です。
ミクロの集合体として、予想もつかない動きをする経済。今後もインターネットやAI、ロボティクスのような技術進歩が、少なからず影響を与え続けることになりますが、これが吉と出るか凶と出るか、短期的にも長期的にも、誰にも『確実』な予想をすることができません。
経済という大きな「怪物」に対して、多くの施策が打たれますが、あちらを立てればこちらが立たず。長期的に見て有効と思われる施策も、ミクロの視点ではなかなか受け入れてもらえず、ジレンマに陥っていることがよく分かります。結局のところ、何年たっても“正解”だったのか誰にも検証できない。経済の不確実性は、研究のやりがいがありますね。
今一番答えに近いであろう選択ができるよう、経済に関わる多くの情報を求め続けないといけないですね。
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
- 作者: ヨラム・バウマン,グレディ・クライン,山形浩生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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