久しぶりにシェーキーズに行ってピザ食べ放題。そして加齢を感じたブログ
【書籍】「線一本からはじめる 伝わる絵の描き方」を読んで。
昔から絵は苦手でした。特にそう、あの日から。
あれは小学校5年の頃。隣の席の子の肖像画を描くという授業があり、一生懸命描いたのです。しかし色彩感覚の問題か、先生からは注意され、モデルの女の子に泣かれたトラウマがあります(苦笑)。自分なりには綺麗な色使いだと思っていただけに。ショックも2倍です。
以来、人前で絵を描くというのは控えてきたわけです。しかし、いい大人がそんなトラウマ克服できずにいてどうする。仕事においても、文字だけでなく絵も描けたほうが相手に伝わりやすいよね。 “絵心がなくても描ける!”のキャッチフレーズに乗っかり、一念発起して日々コツコツとデッサンの練習をしています。
本著は以下の構成となっています。
- 絵の描き方を知ろう
- 線を描いて表現しよう
- 平面的な絵を描こう
- 人物を描こう
- 立体的な絵を描こう
- 情景を描こう
キーワードとしては「骨格をとらえる」「よく観察する」「シンプルな形に置き換える」「バリュー(色価)」「鉛筆の持ち方(三点持ち、フリーハンド)」「1点透視図法」「2点透視図法」「エッジ」
絵かきの方の常識も、わたしにとっては未知の世界。こういうロジカルな面を知らずに我流で描くのには無理がありました。ペンの使い方、対象物の捉え方にを論理的に解説してくれるのです。
さて、肝心の絵はうまくなったのかというと、それはまだ練習中ということで。いつのかこのブログにも手書きの絵を載せてみたいな思います。
そのために、毎日少しずつでも練習しておかないといけませんね。
【書籍】「目に見える世界は幻想か? 物理学の思考」を読んで。
物理学という学問に縁のなかった人に向けて書いたという入門書です。できるだけ数式を排し、言葉だけで表現することを心がけて下さっています。
著書は、そもそもの物理学の目的から、時代とともに変わっていく各種理論、研究者たちの偉業や苦悩、微小な世界から量子力学、時間と空間、重力、クォークと進み…ああ!ごめんなさい!もう勘弁して!
そう、物理学という学問に縁のなかった人です。とはいえ、せっかく学んでみようと借りてきた本ですからね。最後まで頑張って読みました。
一般相対性理論、量子力学など。ここに至るまでにどれだけの苦労があったのか。学者の方々には頭が下がる思いです。一方、人類には解明できていない現象も多く、今後の研究次第で過去の研究成果が覆ってしまうかも知れない危うさ。そして、宇宙誕生の謎など。
わたしや子孫が生きている間に解明できるのかどうかあやしいものですが、ぜひ研究を続けていただき、新しい世界をみせて欲しいものです。
ところで、
エヴァレットの解釈は、人間が観測すると、そのあり得る結果の数だけ、別々の結果を見ている観測者が現れてしまうことを意味する。これは人間が観測するたびに世界が分裂するとも解釈できる。世界がたくさんあるという意味で、「多世界解釈」と呼ばれている。
物理学の本なのに、こんなオカルトめいた話まで出てくるなんて!(失礼)
楽しく読ませてもらいました。
【書籍】「東大卒貧困ワーカー」を読んで。
大阪の毎日放送でアナウンサーとして勤務していた筆者が、身内の介護を契機に、取材と実益を兼ねて非正規雇用の現場に労働者として立ち、生々しい現実をルポします。
日本の会社で、非正規雇用だからといってこんな酷い扱いをされる人間がいるのか、と落胆しながら読了しました。「多様性」という言葉なんてどこ吹く風。一体どの国のいつの時代の話だよと突っ込みたい、ひどい世界があることを、筆者がリアルに紹介します。
年金、医療費、生活保護、介護など…。このような労働環境を野放しにした先には地獄しかありません。正規雇用だからと安穏とし、非正規雇用を冷遇しているような人も、明日には立場が変わる可能性があるのが今の社会というものです。自分の地位を守るがために他人を蹴落とすことが、長期的な観点で自分自身にとって有益なのか。生きる目的を見誤ってはいないか。そう問いかけられたと感じます。
筆者は最後にこう締めくくります。
階層性の修正による底辺の労働者の地位の底上げ。それによって経営者と正規、正規と非正規、非正規同士の人間関係を健全化できるだろう。よそよそしく冷え切った職場に暖かい風を吹かせて活性化すれば、いずれ個々人の持つ力量が花開いていくに違いない。
リアルな描写は、これ日本の話じゃないよね、という強い不快感を与えます。このような現場をわたしは見たことはないのですが、現実とすれば、環境をなんとか変えていかないといけません。ショッキングな内容でした。